皆さん、こんにちは。ジャパンフードカンパニーの南口です。
「業務効率化をしたいけど、何から手をつければいいかわからない」。
中小企業の経営者から、もっとも多くうける相談です。
タクシーに乗ったり、色んなツールが便利そうだとPRしてくるが、売り文句はいい事を並べるけど、実際はよくわからない。そんなあなたは結論から言うと、ツールを選ぶ前にやるべきことがあります。
それは「自社の業務の棚卸し」です。
「業務効率化」の前に確認すべきこと──ツールより先に整理することがある
「何を効率化するか」が決まっていない会社が多い
業務効率化の相談を受けると、まず聞くことがあります。
「今、一番時間がかかっている業務は何ですか?」
この問いに即答できる経営者は少数です。
なんとなく忙しい、なんとなく回っていない。
その「なんとなく」を放置したまま、ツールの比較を始めてしまう。
これが中小企業の効率化が進まない最大の原因です。
業務の棚卸しとは何をすることか
業務の棚卸しとは、誰が・何を・どのくらいの時間でやっているかを可視化することです。
特別なツールは不要です。
紙でもスプレッドシートでも、書き出すだけで見えてくるものがあります。
「この作業、毎月10時間かかっているのか」。
こうした発見が、効率化の出発点になります。
中小企業が最初に手をつけるべき業務はどこか
繰り返し作業から始めるのが鉄則
「毎日・毎週・毎月繰り返している作業」から着手するのが効果的です。
こうした定型業務は、仕組み化の効果が最も出やすい領域です。
さらに言えば、「売上が増えてきたら、比例して増える業務」です。
請求書の作成、仕分け、各種入力作業などは、売上が増えると増える業務です。
一方で、例えば、1日1回の在庫確認などは、売上が多くても、少なくても工数は変わらないのであれば効率化は後回しで良いでしょう。ただ、売上が多くなると、見るべき品数が増えて、確認に費やす時間が増えるのであれば、効率化の優先度は高くなります。
判断が必要な業務は後回しでいい
逆に、経営判断や顧客対応のような「考える仕事」は、効率化の対象にしにくい領域です。
まずは手作業の繰り返しを減らすことに集中する。
それだけで、考える仕事に使える時間が増えます。
効率化が「続かない会社」に共通する3つの理由
理由1:目的が「コスト削減」だけになっている
効率化の目的を「人件費を減らすこと」だけに設定すると、現場の協力を得られません。
今の人数のまま売上を伸ばす。
私はこれを「ミツバチ経営」と呼んでいます。
少ない人数でも、一人ひとりが高い生産性で動ける状態を作る。
人を減らすのではなく、人を活かすための効率化です。
この発想があるかないかで、現場の受け止め方が全く変わります。
理由2:経営者がツール選定を丸投げしている
効率化ツールの選定を、担当者や外部業者に丸投げするケースがあります。
しかし、業務の優先順位を決められるのは経営者だけです。
ツール選びは任せても、何を効率化するかの判断は自分でやる必要があります。
理由3:一度に全部やろうとする
あれもこれもと手を広げると、どれも中途半端になります。
まず1つの業務で成果を出す。
その成功体験が、次の効率化への推進力になります。
ツール・手法の選び方──中小企業に合う基準とは
ITベンダーの提案が「わからない」の正体
「IT業者に相談したけど、何を言っているのかわからなかった」。
この声を本当によく聞きます。
わからないのは経営者の知識不足ではありません。
提案する側が、経営者の言葉で説明できていないだけです。
「導入後に何がどう変わるのか」を具体的に説明できない提案は、判断材料になりません。
選ぶ基準は「自社で運用できるか」
高機能なツールが良いツールとは限りません。
中小企業にとって最も重要な基準は「自社で運用し続けられるか」です。
導入して終わりではなく、日常業務として定着するかどうかで判断するとよいでしょう。
JFCが支援した中小企業の業務効率化 実例
請求書処理の自動化で月20時間を削減
JFCの支援現場では、まず業務の棚卸しから始めます。
ある企業では、毎月の請求書処理に20時間以上かかっていました。
受け取った請求書の仕分け、金額の確認、データ入力。
これらをGASを使って自動化した結果、月20時間の削減に成功しました。
担当者は空いた時間を、売上に直結する業務に振り向けています。
効率化の成果は「時間」だけではなく「売上」もみる
いわゆる売上に直結しない間接部門の人員を、営業や製造など売上に直結する部門を増やす。企業全体の総数は変えず、売上部門の人数を増やす。さらに、事務も製造も、そこそこできるバッファー人員こそが、繁閑差を埋めるバイプレーヤーとなります。
効率化で浮いた時間を何に使うか。
ここが最終的な成果を左右します。
時間を削減すること自体が目的ではなく、その先にある売上や利益の改善が本当のゴールです。
よくある質問(FAQ)
Q. 業務効率化にはどのくらいの費用がかかりますか?
対象業務と手法によって大きく異なります。スプレッドシートの整理だけなら費用はほぼゼロです。GASや外部ツールを活用する場合でも、中小企業の場合は月数万円から始められるケースが多いです。まずは棚卸しで優先順位を決め、小さく始めることをお勧めします。
Q. ITに詳しい社員がいなくても業務効率化はできますか?
できます。効率化の本質はITの知識ではなく、業務フローの整理です。社内に詳しい人がいない場合は、外部の支援を活用しながら進める方法もあります。重要なのは、経営者自身が「何を効率化したいか」を明確にしておくことです。
Q. 業務効率化を始めて、成果が出るまでどのくらいかかりますか?
対象業務にもよりますが、定型業務の自動化であれば1〜3ヶ月で効果を実感できるケースが多いです。ただし、全社的な業務改善となると半年〜1年単位で考える必要があります。まずは1つの業務で小さな成功体験を作ることが重要です。
業務効率化でお悩みの中小企業経営者の方へ
ジャパンフードカンパニーでは、中小企業向けの業務効率化支援「DXコンシェルジュ」を提供しています。
業務の棚卸しから仕組みづくりまで、御社の状況に合わせて伴走します。
「何から手をつけていいかわからない」
「ITベンダーの提案が自社に合っているか判断できない」
そんな方は、まずはお気軽にご相談ください。