皆さん、こんにちは。ジャパンフードカンパニーの南口です。
「食品ECを始めたい」「ネット通販で売上を伸ばしたい」。
こうした相談を、私は14年以上にわたって受け続けてきました。
そのたびに感じるのは、多くの方が食品ECの”本質”を知らないまま走り出しているということです。
この記事では、食品ECの定義や仕組みより先に、「知っておかないと痛い目を見る現実」をお伝えします。
食品ECとは何か──定義より先に知るべき「現実」
食品ECの市場は伸びている。しかし「誰でも売れる」わけではない
食品ECの市場規模は年々拡大しています。
コロナ禍を経て、消費者のオンライン購買習慣は確実に根付きました。
しかし、市場が伸びていることと、自社の商品が売れることは全くの別問題です。
「サイトを作れば売れる」という誤解が、今も根強く残っています。
食品ECは「事業」である
食品ECとは、インターネットを通じて食品を販売する事業の総称です。
自社ECサイト、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなど、チャネルは複数あります。
ここで強調したいのは、食品ECは商品開発、物流、顧客対応、マーケティング。
すべてが連動する「事業そのもの」です。
食品ECが「思ったより難しい」と言われる本当の理由
食品ECは自動販売機ではない
「ネットに出せば勝手に売れる」。
これは食品ECにおいて最大の誤解です。
私はよく「食品ECは自動販売機ではない」と伝えています。
自動販売機は商品を入れておけば売れます。
しかし食品ECは、仕組みを作り続ける事業です。
商品ページの改善、レビュー対応、季節商品の企画、広告運用。
一度作って終わりではなく、毎日手を入れ続ける必要があります。
この継続的な運用を知らずに始めると、売上が立つ前に息切れしてしまいます。
JFCの支援現場では、この3つの壁を最初に整理する
JFCの支援現場では、まずこの3つの壁を明確にするところから始めます。
壁を知らずに走り出すと、売上が伸びても利益が残らない構造に陥るからです。
食品ECで成功する会社・失敗する会社の決定的な差
こだわりを語る前に「買う理由」を作れているか
食品メーカーの方とお話しすると、ほぼ全員が自社商品への強いこだわりを持っています。
原材料、製法、産地。それは素晴らしいことです。
しかし、こだわりがそのまま「買う理由」にはなりません。
お客様が見ているのは、「自分にとってどんな良いことがあるか」です。
「北海道産の厳選素材」と書くだけでは弱い。
「忙しい平日の夜、レンジ5分で本格的な味が楽しめる」。
このように、お客様の生活シーンに落とし込んで初めて「買う理由」になります。
成功する会社は「仕組み」を作っている
成功する食品EC事業者には共通点があります。
それは、属人的な頑張りではなく「仕組み」で回していること。
商品ページの改善サイクル、レビューへの対応フロー、季節ごとの販促カレンダー。
こうした仕組みがあるかないかで、1年後の売上は大きく変わります。
逆に失敗する会社は、担当者の感覚と根性に依存しています。
担当者が辞めれば売上も落ちる。そんな脆い構造では長く続きません。
食品EC参入前に確認すべき3つの問い
問い1:経営者自身が時間を割く覚悟があるか
食品ECは、特に立ち上げ期において経営者の関与が不可欠です。
「担当者に任せておけばいい」では、ほぼ間違いなく失速します。
経営者の覚悟と時間が、すべての施策の土台になります。
商品の強みを一番理解しているのは経営者自身です。
その言葉を商品ページに落とし込み、方針を決める。
この工程を外注だけで済ませることはできません。
問い2:最低1年間、赤字を許容できるか
食品ECは、始めて3ヶ月、半年で黒字化することはほぼありません。
商品ページの最適化、レビューの蓄積、顧客リストの構築。
これらにはどうしても時間がかかります。
最低でも1年間は投資期間と割り切る覚悟が必要です。
短期の売上だけを見て判断すると、芽が出る前に撤退してしまいます。
問い3:「誰に、何を、なぜ」を30秒で説明できるか
自社の食品ECについて、この3つを即答できるかどうか。
これが意外と重要な判断基準です。
「誰に」はターゲット顧客。
「何を」は提供する価値(商品名ではなく、お客様が得るもの)。
「なぜ」は自社がそれをやる理由。
この3つが曖昧なままECを始めると、広告も商品ページもブレます。
結果として、お金だけが出ていく状態になります。
JFCが14年・70社以上支援してきて見えてきたこと
食品ECの成功は「急がない」ことから始まる
14年間で70社以上の食品企業を支援してきました。
年商1億円を突破した企業も10社以上あります。
その経験から断言できることがあります。
食品ECで成功する会社は、最初から急いでいません。
基盤を固め、商品力を磨き、顧客との関係を丁寧に作る。
その積み重ねが、ある時点から急激な成長につながるのです。
「本質」を押さえた事業者だけが残っている
食品ECの世界では、テクニックやノウハウが次々と出てきます。
しかし、テクニックだけで生き残っている企業は見たことがありません。
残っているのは、「誰のために、何を届けるのか」という本質を押さえた事業者です。
市場環境やアルゴリズムは変わりますが、本質は変わりません。
食品ECを始めようとしている方、もっと伸ばしたい方。
まずは本質を固めるところから始めてみましょう。
食品ECの立ち上げ・売上拡大でお悩みの方へ
ジャパンフードカンパニーでは、食品EC専門のコンサルティングを14年以上提供しています。
70社以上の支援実績をもとに、御社の状況に合わせたオーダーメイドの支援を行います。
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そんな方は、まずはお気軽にご相談ください。