DXコンシェルジュ
毎月800件の振込確認が、
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「経理の仕事は、本来もっとクリエイティブなはず。」
GFコミュニティ株式会社は、首都圏を中心に約800戸の賃貸物件を管理する不動産管理会社だ。オーナーから預かった物件の入居者管理、修繕手配、そして毎月の家賃回収と送金。いわゆる「PM(プロパティマネジメント)」業務を一手に引き受けている。
和田さんは同社の経理・管理部門のマネージャーとして、家賃の入金確認からオーナーへの送金明細作成までを統括している。「不動産管理の経理って、外から見ると地味に思われがちなんですけど、実は判断の連続なんです。滞納の兆候を早く掴むこと、イレギュラーな入金をどう処理するか。本来はそこに時間を使いたい。でも現実は、ひたすら数字の突合に追われていました。」
そんな和田さんが「DXコンシェルジュ」の導入を決めたのは、2025年の秋。毎月の「あの3日間」を変えたい、という切実な想いからだった。
Before
月初の3日間は「突合地獄」。800件を目視で照合する日々。
毎月1日になると、銀行口座には前月分の家賃振込が一気に着金する。その数、約800件。和田さんのチーム3名は、この振込データを管理台帳と1件ずつ照合していた。振込名義と契約者名が違う、金額が1円ずれている、2ヶ月分まとめて入金されている――こうしたイレギュラーが毎月50件以上発生する。
「銀行のCSVデータをExcelに取り込んで、管理台帳と目で見比べる。一致したらチェック印を入れる。不一致のものは別シートに転記して、入居者に電話確認。これを3人がかりで丸3日。月初の3日間は他の業務が完全に止まるんです。オーナーへの送金報告書も、この突合が終わらないと作れない。だからオーナーへの報告はいつも月の中旬以降にずれ込んでいました。」

さらに問題だったのは、人的ミスのリスクだ。800件を目視で確認する以上、見落としはゼロにはできない。実際、前年度には振込の二重計上を月次決算後に発見し、修正仕訳が必要になったことがあった。「あのとき、オーナーへの報告金額に影響が出かけたんです。信頼に直結する話なので、本当に肝が冷えました。」
Turning Point
「丸投げできる」が決め手。自分たちで作る余力はなかった。
以前からRPAや自動化の話は耳にしていた。しかし、社内にITに詳しい人間はいない。ツールの選定どころか、そもそも「何を自動化すればいいのか」の整理すらできていなかった。過去に一度、知人の紹介でフリーランスのエンジニアに相談したこともあったが、要件を伝えるだけで数回の打ち合わせを重ね、結局「うちの業務が特殊すぎて、汎用ツールでは対応できない」と言われて頓挫した。
ジャパンフードカンパニーの「DXコンシェルジュ」を知ったのは、取引先の社長からの紹介だった。「うちの請求書処理、全部自動になったよ」と聞いたとき、最初は半信半疑だったという。
正直、最初は『食品会社のコンサルが、なぜ不動産の業務効率化を?』と思いました。でも話を聞いてみると、業種じゃなくて「業務の構造」を見てくれるんだなと。最初のヒアリングで、うちの突合作業のフローを図に起こしてもらったとき、『ここの手作業は全部なくせます』と断言されて。自分たちで言語化できなかったボトルネックを、30分で可視化してもらった感覚でした。
決め手は「完全アウトソース代行型」のコースがあったこと。社内にDX人材を採用する余裕はない。かといって、ツールだけ渡されても使いこなせない。「設計も開発も運用も丸ごとお任せできる。それがうちにとっては唯一の選択肢でした。」
After
3日かかっていた突合が、1日弱で完了。チームの目の色が変わった。
導入から約2ヶ月後、最初の「半自動突合」が稼働した。銀行CSVをアップロードすると、管理台帳との自動マッチングが走り、名義揺れや金額差異も独自ルールで自動判定。一致した明細は自動で突合済みフラグが立ち、人の確認が必要なものだけがリストアップされる仕組みだ。
「最初に結果を見たとき、800件中740件くらいが自動で一致処理されていて、正直驚きました。残りの60件も、『名義が違うが金額と日付が一致 → 高確率で本人』みたいにランク付けされているので、判断が圧倒的に速い。以前は800件全部を見ていたのが、実質60件の確認だけで済むようになったんです。」

突合作業にかかる時間は、3人で3日(延べ約72時間)から、2人で1日弱(延べ約14時間)に短縮された。浮いた時間は、滞納者への早期アプローチや、オーナーへの月次報告の質向上に充てられるようになった。
「以前は月半ばにしか出せなかった送金報告書が、今は5日には出せています。オーナーから『報告が早くなったね』と言われたとき、チームのメンバーが本当に嬉しそうだった。数字を照合するだけの仕事から、オーナーとの信頼を積み上げる仕事に変わった感覚があります。」
導入成果
月初の突合作業
3日(3人体制)
1日弱(2人)
作業工数
延べ72時間/月
14時間/月
オーナー報告
月半ば以降
毎月5日
突合ミス
年2〜3件発生
0件
Message
「効率化」の先にある、本当の価値。
導入から半年が経ち、和田さんのチームは次のフェーズを見据えている。「突合の自動化は第一歩でした。今は、滞納予測の仕組みを相談しています。過去の入金パターンから『来月滞納しそうな入居者』を事前にリストアップできないか、と。これが実現すれば、催促の電話ではなく、事前に支払い方法の相談といった形で入居者に寄り添える。管理会社としてのサービスの質が根本から変わると思うんです。」
一番変わったのは、チームのマインドです。以前は「月初は修羅場」が当たり前で、みんな諦めていた。今は「この業務も自動化できるんじゃないか」という目線で仕事を見るようになった。仕組みを変えれば、仕事の意味そのものが変わる。それを実感できたのが、DXコンシェルジュを入れて一番よかったことかもしれません。
「IT担当がいない会社でも大丈夫なのか」という不安は、導入前に最も大きかったハードルだったという。「でも、専任のコンシェルジュの方がうちの業務を理解した上で、設計から運用まで全部やってくれた。こちらは『こういうことで困っている』と伝えるだけ。社内にDX人材がいなくても、外に”自社のDX担当”がいる安心感は大きいです。」
和田さんは最後にこう語った。「経理って、正確にやって当たり前、ミスしたら怒られる、みたいな仕事じゃないですか。でも本当は、数字からオーナーの資産を守り、入居者の暮らしを支える仕事なんです。そこに時間を使えるようになったのは、うちにとってただの効率化じゃなく、存在意義の再発見でした。」
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