導入前の状態:請求書1枚に、5回の転記
店舗や工場の新築・改修を元請けで手がける会社です。工事ごとに多くの協力会社が関わり、半年間で請求書を送ってきた業者は135社、請求書は延べ245件にのぼりました。
届いた請求書は、担当者1人が現場ごとに仕分け、工事番号別の集計表をExcelで手作業でつくります。同じ金額を5つの帳票へ順に転記し、最後に現場担当と役員がすべての請求書を目で確認してから支払いに進みます。月末の支払日に向けて、仕分け・確認・承認に毎月まとまった日数がかかっていました。
いま構築している解決策(仮説)
受付を一本化し、届いた時点で保存する
請求書の受け取り口を1つにまとめ、届いた時点で所定の場所に保存・名前付けします(CASE12)。
AIで読み取り、業者と工事を突き合わせる
請求書をAIで読み取り、業者の一覧や注文の記録と照合して、どの工事の請求かを判定します。
工事番号別の集計表を自動でつくる
判定結果から集計表を自動で作成し、5帳票への転記をなくします。
人は「ずれたもの」だけを確認する
自動判定で一致したものは確認を省き、ずれたものだけを現場担当と役員が見る形へ段階的に移します。
着手前に全件を調べた結果(CASE13)、請求書1枚だけで工事を特定できるのは約3分の1でした。AIで読めば全部自動になる、という前提は成り立ちません。
そのため、注文の記録や契約外の報告(CASE14・CASE15)など、請求書以外の情報を先に整える順番に切り替えています。読み取りの精度や、手書き伝票の扱いは、これから実データで検証します。
見込んでいる変化
業務フロー上、経理総務の工程は12から4に減る見込みです(工程数で数えたもので、時間の削減率ではありません)。現場担当・役員の確認も、各3日から各2日への短縮を目標にしています。稼働して実績が出た時点で、このページを更新します。