先日、5月下旬、タイ国内最大級の総合食品見本市であり、東南アジア地域を中心にタイ国外からの来場者も多い見本市である「THAIFEX」に行ってきました。
6月16日現在、JETROのHPにも25年の数値は発表されていないので、昨年の実績となりますが、
2024年実績
来場者数 : 85850人 (うち海外から:19984 人)
出展社数 : 3133社 (うち海外から:2024 社)
(JETRO web siteより)
広さも、130,000平方メートル。これは、東南アジア最大級の食品見本市です。
日本でもトップクラスとされるFOODEX JAPANと比較すると、
出展社で1.1倍ほど、来場者数も112%と約10%ほど大きい規模感ですが、
それだけ多くの「外国」の目に触れることが出来るわけです。
2024年実績
来場者数 : 76183人
出展社数 : 2879社 (うち海外から:1806 社)
展示面積 : 35,217 sq.m.
(JETRO web siteより)
雑感としては、
・圧倒的に中国企業のブースが多い(体感値ではあるが、日本の10倍以上)
・日本は、40社程度(全体の1.3%前後)
・個人的には、Redy-to-eatがカテゴライズされていたため、Redy-to-eat系を見に行ったが、そこまで目新しいプロダクトは無かった
・展示会として、日本でも取り入れてみては良いかもという取り組みも見られた
JETROがマネジメントしJAPANパビリオンとして、集合出展形式をとっているため、「日本のものを見たいなら」という点では探しやすかった。
大手メーカーは予算をかけ独自でブースを出しているが、中小企業があの広大な展示場で、ポツンとあっても、効果は立地特性に大きく依存し、効果が分かれてしまうことを考えると、集合出展形式は良いですね。
個人的なバイアスもありますが、JAPANパビリオンの通りは、人が多かった。
展示場全体からすれば、少し奥にJAPANパビリオンがあったわけだが、それにしては人が多い印象を受けた。それだけ日本製品への話題関心が大きいことが示唆される。
知り合いの企業もあったため、声をかけようとしたが、かけずらいほど、色んな人が通っては、声をかけ、雑談、商談する風景が散見された。
今、弊社が提唱している「海外スモールスタート」で、色んなバイヤーからの声を取り入れ、自社のプロダクトが現地適応化できた際、
THAI FEXは確実に販路を急拡大させるのに良い場であることはわかった。
それを実践していたのが某A社であった。
製品名を言うとすぐにわかってしまうため、本投稿では伏せるが、
正直「その商材で??」と目と耳を疑ったが、既に多くの国に輸出を行っているとのこと。
日本でも、そこまで高くない認知度。海外に於いては相当認知度が低いと思われ、「何に、どう使えば良いかわからない」わけです。
ただ、現地化、営業の仕方がブラッシュアップされており、使い方や見せ方など参考にしたい点は多々あった。
そして営業マンの「どうせ認知度が無いので」という言葉が、印象的でした。
認知度が無いから、、、製品名ではなく、見た目でのPRを強める方が良い
認知度が無いから、、、自分たちが価値を作ることができる
確かに、抹茶などは、ブームと呼ばれるほど認知度も高いため、ある種日本企業同士での戦いにもなっているが、こちらはニッチだからこその完全ブルーオーシャン。
基本的に、日本製品が味で不評を買うことはないので、あとは、相手にとってのベネフィットをいかに想像させるか、が「認知度無し商材」のカギとなる学びが得られました。