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月800件の振込確認が、3日仕事から1日弱に

AI活用やDX
不動産管理業 経理・入金管理 既存の管理台帳のまま自動化
BEFORE
月72h
AFTER
月14h

月初、銀行データと管理台帳を1件ずつ目で照合する”地獄”

不動産管理業では、毎月多数の入居者・取引先からの振込を、管理台帳と突き合わせる作業が発生します。振込名義が契約者名と微妙に違う、法人名が省略されている、金額が家賃と共益費で分かれて振り込まれる──こうした「ちょっとしたズレ」が積み重なり、月初の数日を丸ごと消費する作業になっていました。

よくある現場の声

「800件近い振込を、1件ずつ通帳データと台帳を見比べてチェックしていました。集中力が切れると見落としが怖く、結局同じ箇所を何度も見返すことになる。月初はこの作業だけで丸3日はかかっていました。」

「オーナー様への入金報告も、この照合作業が終わらないと出せないので、報告が後ろ倒しになりがちなのも悩みでした。」

金額のズレ・名義のゆらぎは、人間の目視チェックでは避けられないミスの温床です。かといって照合を雑にすれば、オーナーへの報告に誤りが出かねない。「正確さを保ちながら、時間を減らす」という一見矛盾したテーマが、この会社様の課題でした。

実施したこと:ズレを前提にした自動マッチングの仕組み

01

振込データと管理台帳、双方のフォーマットを確認

銀行から出力される振込データと、既存の管理台帳のフォーマットをそのまま活かせるよう、突合に必要な項目(金額・振込人名・部屋番号等)の対応関係を整理しました。

02

「一致」の定義をルール化し、自動マッチングを構築

金額の完全一致だけでなく、名義の表記ゆれ(法人名の省略・個人名のカナ表記など)を吸収できるルールを設計。機械的に「一致」と判定できる範囲を広げていきました。

03

一致しなかった分だけ、人が確認する運用に

800件のうち約740件は自動で一致処理され、担当者が目視するのは残り約60件のみ。オーナーへの入金報告のタイミングも、毎月5日に前倒しできるようになりました。

苦労した点:名義の「ゆらぎ」を、どこまで自動で拾うか

正直にお伝えすると

最初のマッチングロジックでは、一致率が思ったより伸びませんでした。原因は、振込名義のパターンが想定より多様だったことです。カタカナ・漢字の表記違い、法人名の「株式会社」の有無、代理人名義での振込など、人間なら瞬時に「同じ人だ」と分かるものを、機械的なルールに落とし込むのに苦戦しました。

ここで焦って100%の自動化を目指すのではなく、「確実に一致するものだけを自動処理し、怪しいものは人の目に残す」という割り切りに方針転換したことで、精度を保ったまま運用がまわり始めました。無理に100%を狙わないことが、結果的に一番の近道でした。

導入後の変化

月初3日がかりだった照合作業は、確認が必要な約60件のみに圧縮されました。オーナー報告のタイミングが早まったことで、対外的な信頼にもつながっていると伺っています。何より、月初のたびに感じていた「終わらない照合作業」への不安から解放されたことが、担当者の方にとって大きな変化だったようです。

よくある質問

Q.今使っている管理台帳のフォーマットのまま自動化できますか?
はい。既存のフォーマットを活かしたまま、突合の仕組みだけを追加する設計が可能です。
Q.振込名義が毎回微妙に違う場合でも対応できますか?
表記ゆれのパターンをヒアリングした上で、吸収できるルールを設計します。完全に読み取れないケースは人の確認に残す設計にしており、精度を優先しています。
Q.件数が少ない場合でも効果はありますか?
件数に関わらず、月初の照合作業自体が心理的な負担になっているケースは多いです。まずは現状の件数・作業時間をお聞かせください。
「うちの入金確認でもできますか?」
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